川部町の家。
気密測定を行いました。
最初に結果をお伝えすると、C値=0.13でした。
良い数値となり、断熱・気密の施工精度も問題ないことが確認できました。
そもそも、一般的にC値は1以下が良いとされています。
1以下であれば、すき間風も少なく省エネになり、室内の換気も計画通り行うことできます。
換気の話でいうと、1以上だとすき間が多く、換気扇の近くしか換気ができなくなります。
その為、狭い範囲でしか空気が循環せず、 せっかく取り込んだ新鮮な外気が、部屋中に行き渡ることなく、そのまま排出されてしまうため、換気不足の原因となります(ショートサーキット)。
ちなみに、ハウプロの場合は、自社基準としてC値=0.5以下としています。
その理由は、気密性能も経年劣化するから。
家が完成して、1,2年は木材の乾燥による収縮や生活による水蒸気の発生での膨張を繰り返すので、気密性能が落ちることが分かっています。
(住まい環境プランニングさんのFBを拝見すると、新築時と2年後でC値が0.05変わったそうです。)
そのような事も考慮して、将来に渡って高い気密性能を保つために、0.5以下としています。
あとは、全棟で気密測定をすることも大切です。
前のお家が良かったから、この家も良いという訳ではないのです。
だって、家の形も、窓の数/形なども家によって違うから。
そもそも、気密測定は法的義務ではありませんのでしなくてもいいのですが、性能を大切にしたいのなら、気密測定は必須だと思います。
また、しているしていないで、その住宅会社さんの性能に対する姿勢も分かると思います。
あとは、気密を高めやすい建て方や仕様があります。例えば、
・玄関ドアは、引き戸より開き戸の方がよい
・引き違いサッシは、少ない方がよい
・発泡ウレタン断熱は、すき間が生まれにくい
・床断熱より基礎断熱の方が、気密を高めやすい
上記にすることで、気密性能は高めやすいとされています。
ちなみに、今回の【川部町の家】の仕様は、
・玄関は引き戸
・引き違いサッシは7カ所
(うち大きな掃き出しサッシは3カ所)
・断熱材は、裸グラスウール
・床断熱
とセオリーの逆をいっています。
この条件で、C値=0.13は本当によかったと思います。
ただ、その分、気密性を高めるための現場での施工は大変です。
では、なぜそうしているかというと、性能が全てとは考えていないから。
もちろん、性能は大事です!
でも、日々の暮らしやすさや使いやすさも大切にしたいと思っているからです。
・玄関は引き戸の方がいいなぁ
・使い慣れた引き違い窓の方がいい
そうご希望される施主さまもいらっしゃいます。
弊社は打合せ期間も、他社さんと比べて長く時間をかけています。
その中で、性能とデザイン/暮らし方双方のメリットデメリットもお話しながら打合せを進めています。
性能を最優先に希望される方にはそのように、使い勝手を優先したい方にはそのように、という具合です。
どちらにしても、性能はきちんと確保したいので、現場でがんばる(笑)
その一部をお見せすると、
外壁のボード気密 ↓
↓↓↓
壁の断熱前の気密処理↓
壁の断熱工事↓
気密シート張り↓
サーモカメラで施工精度の確認
浴室下の断熱↓
造作キッチン下↓
完成イメージ↓
ほかにも、基礎工事からたくさんの重要ポイントがあって、一つずつ地道にコツコツと積み重ねていくしかないんですよね。
上棟前の断熱気密工事
窓周りの気密シート
だから、工事は大変なんですよねー (;^_^A
なので、工事期間もかかるんですよねー (;^ω^)
それゆえ、分譲地だと他の工務店さんにどんどん抜かれていくんですよねー (;’∀’)
でも、そうしないと我々の気が済まないのでいいんです。
そんな変わった工務店です。ハウプロは。
★4月1・2日 オープンハウス
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ちなみに、こちらはC値0.14でした。
気密測定の様子
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