太田下町の平屋、上棟式を行いました。
隅餅も投げてもらいました。
大きなお餅は、キャッチするのが難しい …
式の後は、現場での打合せです。
上棟後には、現場にて照明やコンセント・スイッチ等の位置の確認や棚板の高さの確認をしています。
図面だけではなかなかイメージするのが難しいところもあるので、実際の現場で行います。
施主のH様も長時間ありがとうございました。
日中は暑かったのに、打合せが終わった18時ごろは真っ暗で寒かったですね。
この時期は、寒暖差が激しい…。
この後、現場はサッシを入れたり、壁の断熱工事に進んでいきます。
そして、屋根の断熱の方は、上棟工事の時に既に完了しています。
ハウプロの場合、天井を高く開放的な傾斜天井にすることが多いので、屋根傾斜に合わせて断熱材を敷く屋根断熱という方法が多いです。
(以降の写真は、今工事中の丸亀の家Ⅳ)
まずは、合板の上に薄いグリーン色の防湿気密シートを張ります。
このシートの目的は、外部、内部からの湿気の移動を防ぐ気密(防湿)層の役割で、内部結露を防ぐためにも大切です。
そして、その上から垂木という木材(1段目)を打ちながら断熱材を敷いていきます。
性能に優れた高性能な断熱材です。
厚さ5㎝の断熱材を2層に重ねて施工していきます。
(より高い性能をご希望の場合は、3層にします)
と同時に、発泡ウレタンの断熱材で細かなすき間を埋めていきます。
その上から、透湿防水シート(シルバー色のシート)を張ります。
このシートは、防水と湿気を逃がす透湿の役割ですが、遮熱の効果もあるので夏場の屋根からの熱を和らげてくれます。
そして、シートの上に通気垂木という木材(2段目)をうちます。
名前の通り、熱や湿気を逃がす通気層の役割です。
きちんと通気層を確保することは、室内の温熱環境や家の耐久性において非常に重要になります。
特に、夏は天井を触っても暑くなく、ロフトも快適な空間になります ↓↓↓
そして、通気層の厚みは3㎝以上が望ましいとされています。
この通気層が狭かったり潰されてしまうと、室内から伝わった熱が通気層と屋根裏にこもって結露の原因となる可能性があります。
時々、外壁にコケのようなものが付着して柱のある縦のラインだけコケが付いていない住宅を目にする事がありますが、これは通気を塞いでしまっていることが一因とされています。
こういった不具合を防ぎ、正確に通気層を保つために、ハウプロでは垂木を2段にして、1段目を断熱層、2段目を通気層とする【2重垂木工法】としています。
(普通の木造住宅は、垂木は1段が多いです)
また、大前提としてすき間が少ない高気密であることも大切です。
湿気を含んだ空気は熱と共に移動するので、すき間があるとそこから抜けて、これまた家に悪さを起こす可能性があります。
さらに、どこを気密(防湿)ラインにするかも非常に重要です。
現在は高気密と謳っている住宅も多いですが、室内側だけに気密シートを張って気密ラインとしている住宅が多いように思います。
でも、それだと壁の中や屋根組みの中の室内側までは、外の空気や湿気が入ってくるという事になるので、これも内部結露の一因となりえます。
(この話はまた次回に)
という訳で、屋根組み部分にも重要な施工ポイントがつまっているのです。
なので、普通の木造住宅の上棟工事は1日で終わるのに対して、弊社の上棟工事は2日かかりますし、2日目は、丸一日、屋根の工事となります。
サイトのリニューアルの為、久しぶりにブログを書きましたが、めちゃくちゃ時間がかかりました。
また、以前のように家づくりに役立つ内容を書いていければと思います。
iwamatsu