香川県高松市を中心に心地よい高性能な家づくりをご提案しているハウスプロジェクトです。
現在は、高断熱・高気密の注文住宅をご検討される方が大変増えています。
「高断熱・高気密住宅」と聞くと、UA値やC値といった性能の数値ばかりが注目されがちです。
もちろん数値の良さは大前提ですが、これから家づくりをスタートされる皆様にとって最も大切なのは、「その家で暮らすことで、自分たちの日常がどう快適に変わるのか」ということではないでしょうか。
家づくりは、以下のように「どんな暮らしを叶えたいか」という目的をはっきりさせることで、決断の際の迷いが少なくなります。例えばですが、
・冬は暖かく、夏は涼しい環境で健康的に過ごしたい
・将来にわたって光熱費やメンテナンス費用を抑えたい
・のびのびと子育てができる家にしたい
・子供が独立して夫婦2人になっても、持て余さない家にしたい
・掃除が行き届きやすく、最後は一人になっても快適に暮らしたい
・足腰が弱くなっても、できるだけ長く安全に住み続けたい
・無垢材や塗り壁など、好きな素材に囲まれた空間にしたい
・好きな趣味に没頭できる空間が欲しい
このような目的が明確になれば、家の適正な広さ、間取り、冷暖房の計画、収納量、そして素材選びの優先順位が自然と定まります。
結論から言いますと、UA値0.4以下・C値0.5以下を目安とした24~30坪ほどの「小さな高断熱・高気密住宅」は、家の中の温度差を少なくし、最小限の設備で一年中快適に暮らせる住まいです。
さらに、コンパクトなサイズに設計することで、日々の光熱費や掃除の負担、将来のメンテナンス費を大幅に抑えることができ、老後まで長く愛せる住まいになります。
今回は、そんな小さな高断熱・高気密住宅のメリットについて考えていきたいと思います。
大きな住まいをご希望されている方も考え方の一つとして読んでいただけると幸いです。
大きい家と小さな家、どちらが良い悪いという訳ではありません。
1. ライフスタイルの変化に寄り添う「小さな家」
家は新築時のことだけでなく、20年後、30年後の暮らしを見据えて計画する必要があります。
若い頃はどうしても広い家に憧れるものですが、お子様が独立した後や、夫婦2人の生活になった時、大きすぎる家は日々の掃除や維持管理の面で重荷になることがあります。
また、現在は「空き家問題」が社会問題となっていますが、高性能な小さな家は、売買や賃貸の需要も高く、将来の継承もしやすいのです。
20坪台の平屋や、30坪以下の総二階といったコンパクトな家は、本当に必要な空間だけを厳選して計画します。
一定期間しか使わない子ども部屋は最小限の広さにとどめ、毎日使うLDKや水回りを集約することで、家事動線が劇的に良くなります。
将来、年齢を重ねて体が動かしにくくなった際にも、移動距離が短い小さな家は生活の負担を大きく軽減してくれます。寝室、トイレ、洗面脱衣室、浴室を近くに配置しておけば、日常生活はさらに快適になります。
また、冬寒く夏暑い大きな家は、結局エアコンの効いた一部の部屋しか使わなくなりがちです。
しかし、冬暖かく夏涼しい高断熱・高気密の家であれば、小さな家でも廊下やトイレまで隅々まで空間を活用できるため、「稼働率」が高く、思った以上に広々と感じられるメリットがあります。
新築を計画している時に、将来まで見据えて考えることは難しいかもしれませんが、空間を最小限に抑えておくことは、賢い家づくりのひとつだと考えています。
2. 冬の朝、布団から出るのがつらくない暖かさ
高断熱・高気密住宅の最もわかりやすいメリットは、「冬の室温が下がりにくいこと」です。
昔の家では、夜に暖房を消すと朝には室温が急降下していました。
寝室が寒い、廊下やトイレが寒い、脱衣室が寒いといった家の中の寒暖差は、毎日の大きなストレスであり、体への負担にもなります。
これは現在新築されている、断熱・気密性能の低い家でも同じことが言えます。
一方、UA値0.4以下・C値0.5以下レベルの家は、魔法瓶のように熱を逃がさず、外の寒さも寄せ付けません。
外気温が氷点下になる真冬の朝でも、室温が18度前後に保たれるため、布団から出る時の苦痛がなくなり、睡眠の質も向上します。
健康が気になり始める50代以降の家づくりにおいて、「冬の朝が寒くない」「ぐっすり眠れる」ことは、住んでからの満足度に直結する非常に大きな価値となります。

3. 夏は2階のエアコンで冷気を自然に下ろす
暖かい空気が上に上がるのに対し、冷たい空気は下へ降りる性質を持っています。
そのため夏場の小さな家では、2階のホールや廊下に冷房用の壁掛けエアコンを設置し、冷気を1階へと自然に下ろしながら家全体を涼しくする計画を立てます。
吹き抜けや階段の位置を上手く設計できれば、2階のエアコン1台で家全体を冷房することも可能です。
ただし、下屋のある2階建てや長い平屋など建物の形状や間取りによっては、もう1台小さな補助エアコンを設けたほうが、無理なく簡単に快適な夏を過ごせるケースも多いです。
正方形の総二階にする、不要な窓を減らす、断熱・気密を高める、外付けブラインド等で日差しを遮る、といった建築的な工夫を徹底することで、「1〜2台のエアコンで暮らせる家」が実現します。
4. 「エアコン+吹き抜け」で家全体を快適に
ハウスプロジェクトでは、小さな高断熱・高気密住宅において、適切な位置に吹き抜けを設けることをお勧めしています。
これは単なる開放感のためではなく、一般的なエアコン1〜2台で家全体を冷暖房するための重要な設計要素だからです。冬場は、1階に設けたエアコンで全体を暖めます。
暖かい空気は上へ向かうため、家の中心に吹き抜けがあれば、その暖気を2階へとスムーズに届けることができます。
30坪以下の総二階であれば、このエアコン1台で2階まで暖かさを届けることが十分に可能です。
なぜ、特殊な全館空調システムではなく壁掛けエアコンを使うのかというと、最も普及していて効率が良く、将来の買い替え費用が圧倒的に安いからです。
エアコンは約10年で寿命を迎えるため、交換のしやすさは非常に重要です。また、壁掛けエアコンを利用した床下エアコン方式もお勧めしております。

5. 少ない設備で暮らし、将来の負担を減らす
設備をたくさん導入すれば家は快適になりますが、その分、将来の交換費用やメンテナンス費用は膨れ上がります。 私たちは、「高価な設備をたくさん入れる家」ではなく、「建物の性能を高め、少ない設備で快適に暮らす家」をご提案しています。
窓からの日射熱の取得と遮蔽、換気、建物の性能をトータルで設計することで、エアコン1〜2台という少ない設備で十分に暮らすことができます。
ちなみに、エアコンは真夏や真冬に突然壊れるリスクがあるため、最低でも2台以上は設置しておくのが安心です。真夏に2階のエアコンが故障した際も、高断熱住宅であれば1階のエアコンを冷房代わりに稼働させてしのぐことができます。約26坪の平屋で住まわれているオーナー様も、補助用に一台ご検討されていました。
6. 光熱費の高騰とメンテナンスの不安を解消
電気代やガス代の高騰が続く中、冷暖房エネルギーを最小限に抑えられる「小さな高断熱・高気密住宅」は、家計の強い味方です。
断熱材や気密施工は機械と違って壊れることがなく、半永久的に効果が持続します。
新築時に性能にしっかりと投資しておくことが、将来の光熱費上昇に対する一番の備えになります。
また、家は長く住むほど外壁塗装や設備の交換などのメンテナンスが必要になります。
外壁の塗装費用は面積に比例するため、家が小さく真四角に近いほど、将来のリフォーム費用を大幅に抑えられます。
弊社では、塗装スパンが短くなる窯業系サイディングは極力避け、生涯のメンテナンスコストを抑えやすい素材をご提案しています。
7. 掃除がラクになり、ずっと片付く「造作家具」の魅力
「小さいけれど、片付く家」。これも小さな家の大きな魅力です。
家が広すぎると使わない部屋に不要な物が溜まりやすく、掃除の面積も増えてしまいます。
小さな家では、必要な場所に十分な収納を計画することが何より大切です。
弊社では、職人が手掛ける「造作建具と造作家具」を活かした収納計画を重視しています。
表面に木目シートを貼った新建材は、15年ほどでシートが剥がれたり、廃盤になって部品の交換ができなくなったりするリスクがあります。
一方、造作家具や造作建具は見た目に普遍的な美しさがあり、修理しながら長く使い続けることができます。
無垢フローリングや塗り壁といった内装材と組み合わせることで、内装の大規模リフォームをほとんど必要としない空間が完成します。

まとめ|目的を叶える、長く愛せる住まい
それでは、小さな高断熱・高気密住宅のメリットをまとめます。
・将来の暮らし(老後や1人暮らし)に合わせやすい
・冬の朝が寒くなく、廊下や水回りとの温度差も少ない
・吹き抜けとエアコン1~2台で、冷暖房が完結しやすい
・設備が少ないため、将来の買い替え費用を抑えられる
・光熱費高騰の不安を減らすことができる
・造作家具により片づけやすく、掃除の負担が減る
・建物の表面積が小さく、長持ちする素材でメンテナンス費を抑えられる
家は、ただ大きければ良いというものではありません。
性能、広さ、収納、空調、素材、そして将来のメンテナンスまでをバランスよく考えることで、コンパクトでも最高に心地よく、長く安心して暮らせる住まいになると考えています。
これから家づくりを始められる方は、ぜひ「どんな暮らしを楽しみたいか」「将来のどんな不安を減らしたいか」から考えてみてください。
目的がはっきりすれば、あなたにとっての理想の家がきっと見えてきます。
◆最後に、そんな「小さな高断熱・高気密住宅」の見学会のお知らせです。
8月23日(日) 丸亀市にて
住んで10年目の家、暮らし体感見学会
こちらは、28坪の総2階となっています。
小さな家にご興味ある方は、ぜひご参加ください。

◆おひとり様、お二人様のための小さな平屋【COCON】誕生
詳しくはこちら
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