性能向上リノベーションの現場。
今回は、天井の断熱工事について。
天井面の断熱/気密工事の方法はいろいろありますが、既存躯体の状況、電気配線経路、施工コスト等も考慮して、断熱ラインと防湿ラインを決めていきます。
今回は2重天井とし、1層目を断熱気密ライン、そして2層目を電気配線経路とすることにしました。
まずは、1層目に断熱材を敷いていきます。
(説明用の写真のため、文章記載あり)
その下に、気密シートを張って防湿層とします。
その下に、内付加断熱としてもう1層ボード系の断熱材を内張りしていきます。
壁同様、105㍉厚+50㍉厚の合計155㍉厚の天井断熱層となります。
付加断熱については、そこまで必要ないかなという意見もあります。(新築でも)
考え方は人それぞれなので判断は任せますが、暖かさの感じとしては、1層目がセーターで2層目の付加断熱はダウンジャケットというイメージですね。
冬、人は両方着ますよね。
そういうことです。
見せる梁の部分は、施工がやりづらく大変でしたが、丁寧に進めました。
そして、仕上がった断熱・気密層の下に電気配線を通していきます。
こうすることで、断熱材に穴をあけて配線を通すことがないので、より気密・防湿・熱橋に配慮した施工となります。
天井の断熱性を高めておくと、夏の真上からの太陽の日射熱を抑えることができるので、夏場に非常に有効です。
一方、冬に対しては、床の断熱性を高めることで、床下からの冷気を抑え暖かく過ごすことができます。
天井や床それぞれに目的と効果があるのです。
以上で、天井・壁・床とすべての断熱工事か完了しました。
ようやく冬らしく寒くなってきましたが、これで現場の中は寒さが抑えられ作業もはかどりそうです。
リノベーションについても、お気軽にご相談ください。
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