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2023.04.18




香川県高松市を中心に高性能な家づくりをしているハウスプロジェクトです。
今回は「多肥上町の平屋」の現場から、快適な住まいの要となる「壁の充填断熱と気密シート張り」の様子をお届けします。


断熱材を入れる前の「ひと手間」が家の寿命を決める

本格的な断熱工事に入る前には、徹底した気密処理と下準備が欠かせません。
壁の耐力面材(地震に対する強度を増すための板)と柱の隙間には、ぐるりと4方に発泡ウレタンを充填し、わずかな隙間も塞ぎます。さらに、熱を通しやすい耐震金物や電気配線の貫通部もウレタンで覆い、外の熱を室内に伝えない「熱橋(ヒートブリッジ)対策」を施します。
また、将来エアコンを設置する際に大切な気密シートが破れてしまうのを防ぐため、弊社ではエアコンの有無に関わらず全室にあらかじめエアコン用のダクト穴を開け、周囲を密閉処理しています。この下準備が終わって、ようやく断熱材の出番となります。




隙間なく詰める「裸グラスウール」と木材の収縮対策

弊社では、一般的な袋入りのグラスウールではなく、フィルムに包まれていない「裸グラスウール」を採用しています。壁の奥まで隙間なく詰め込めるのが最大のメリットですが、大工さんの高い技術と丁寧な施工が求められます。コンセントも専用の気密ボックスで覆い、漏れなく断熱材を入れ込みます。
さらに、完成後に木材が乾燥して縮むことを見越し、柱と間柱の間隔を断熱材より「少しだけ狭く」設計しています。これで将来木が縮んでも断熱材がぴったり追従し、隙間(断熱欠損)ができません。



計算上の「UA値」より、実際の「施工精度」が重要

最近は断熱性の指標である「UA値」が注目されがちですが、これはあくまで計算上の数値です。
最高級の食材も料理人の腕次第で味が変わるように、どんなに良い断熱材でも高い施工精度がなければ本来の性能は発揮されません。
その為、私たちは、高性能住宅の正しい知識を有する大工や職人と共に家づくりをしています。


数年後も性能が落ちない「先張り気密シート」

断熱材を入れた後は、湿気をコントロールする「調湿気密シート」を張ります。
窓の四隅や木材の接合部など、凹凸があって気密施工が難しい場所は、木の乾燥収縮によって数年後に気密性が落ちやすい(経年劣化する)弱点になります。
そこで弊社では、難しい角部分に「先」に気密シートを張っておきます。こうすることで、後から直線ラインに合わせて無理なく綺麗、負荷をかけることなくシートを連続して重ね張りすることができ、気密性の低下を最小限に抑えられるような対策をしています。
実際に、この先張り気密シートをご教授して頂いた東北の温熱環境専門の設計事務所さんに聞くと、住んで2年後のお家で気密測定をしたところ、C値が0.05しか下がっていなかったそうです。手間はかかりますが、何十年先も快適に暮らしていただくために、私たちが最も大切にしている工程の一つです。





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