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2026.09.11




家づくりの打合わせで、間取りを考える際、皆様が特に悩まれるのが「家事動線」です。
その中でも「洗濯」という家事は、家庭によってスタイルや手順が驚くほど異なります。


SNSや住宅雑誌では「独立したランドリールームが必須」「人気のガス乾燥機は絶対に入れるべき」といったトレンド情報が溢れています。しかし、流行りの間取りを取り入れることが、必ずしもすべてのご家庭にとって「正解」とは限りません。


私たちが大切にしていることは、ご家族の「暮らし」を起点にして間取りや作業動線を考えることです。
あなたは、新しい住まいで「どんな暮らしを送りたいのか?」「今はどんな事がストレスとなっているのか?」
本日は、千差万別な「洗濯のスタイル」を例に挙げながら、自分たちに合った家事動線を見つけるヒントをお伝えします。

いつ洗濯をしますか?「朝派」と「夜派」の違い


共働きのご家庭が増えている現在、洗濯機を回すタイミングは大きく二つに分かれます。

◆朝に洗濯をするご家庭
朝食の準備や身支度と並行して洗濯を行うため、キッチンと洗面脱衣室(洗濯機)の距離が近い「回遊動線」が非常に便利です。数歩で水回りを移動できる間取りであれば、忙しい朝の時短に直結します。

◆夜に洗濯をするご家庭
帰宅後や入浴中、あるいは就寝前に洗濯機を回すスタイルです。この場合、気にするべきは「音」と「干す場所」です。寝室と洗濯機の位置が近すぎると、稼働音が睡眠の妨げになる可能性があります。また、夜間に干すため、天候に左右されない室内干しのスペースが必須となります。

どこに干しますか?「室内干し」と「外干し」


干す場所へのこだわりも、間取りを大きく左右します。

◆人気の室内干し派
花粉や黄砂、そして突然の雨を気にせず、時間を問わず干せる「室内干し」は、共働き世帯を中心に人気で、私たちのオーナー様の中でもご希望が多いです。 専用のランドリールームや、洗面脱衣室を広くして物干しポールを設置する間取りも使い勝手が良く、オーナー様からも喜ばれています。

◆太陽の光を当てたい外干し派
「やっぱりお日様の光と風で乾かしたフカフカのタオルが好き」という方もいらっしゃいます。 外干しをメインにする場合は、洗濯機から勝手口やテラスまでの距離を短くするかがポイントです。重い洗濯物を持って家の中を長距離移動しなくて済むよう、1階で完結する動線設計が理想的です。

また、室内干しと外干しの兼用をご要望される方もいらっしゃいます。




どのように干しますか?「その場でハンガー」と「かご移動」


洗濯機から取り出した後の「動作」も、間取りを決める重要な要素になります。


◆洗濯機から直接ハンガーにかけるスタイル
洗濯機から一枚ずつ取り出し、その場でハンガーにかけて、まとめて干していく方には、洗濯機のすぐ上、あるいは真横に「ちょっと掛けられる物干しバー」があると家事が楽になります。


◆一度かごに移して、干し場へ移動するスタイル
濡れた洗濯物をすべてかごに移し、干し場に移動してからまとめてハンガーにかける方も多いです。この場合、洗濯機の前に「かごを置くためのスペース」や「かごを置くカウンター」が必要になります。床に直接かごを置くと腰に負担がかかるため、適切な高さの作業台を造作家具として組み込むのもおすすめです。


乾燥機は使いますか?「使う」と「使わない」


家電の活用具合によっても、必要な空間の広さは変わります。


◆乾燥機をフル活用する
「干す」という作業自体を極力なくし、乾燥機に任せるスタイルです。この場合、広い室内干しスペースは不要になります。その代わり、乾燥が終わった衣類を「その場で畳むためのカウンター」や、「アイロンがけのスペース」、そして「家族ごとのファミリークローゼット」をすぐそばに配置することで、時短動線が完成します。注意点としては、電気式の場合は、光熱費が高めであること、ガス式の場合は、都市ガス地域かプロパン地域かによりガス費用が変わってくることも検討が必要です。


◆乾燥機は使わず、自然乾燥する
デリケートな衣類が多い、あるいは電気代やガス代を抑えたいという方は、干して乾かします。この場合は、家族全員分の洗濯物をしっかりと干せるだけの十分な長さの物干しパイプと、空気が動く通風計画が必要になります。
物干し場の方位によっては、乾燥を促すためサーキュレーターの併用もおすすめです。


◆浴室の換気乾燥暖房機を使用する
浴室に乾燥暖房機を設置して使用するスタイルです。浴室スペースを有効活用でき、乾燥モードで使用すれば時短にもつながります。ただ、乾燥における電気代が高めであること、浴室内にパイプと受けキャップが付くため、少し邪魔になるのと、お掃除の手間が増えるという注意点もあります。



流行りではなく「どんな暮らしをしたいか」から考える


ひとくちに「洗濯」と言っても、多様なスタイルが存在します。

「SNSでランドリールームが流行っているから」 「友人の家が乾燥機を入れて絶賛していたから」


こうしたトレンドやお知り合いの正解を参考にすることは大切ですが、いざ住み始めたときに「我が家のスタイルには合っていなかった」「せっかく作ったスペースを使わなくなってしまった」という後悔に繋がることがあります。


家づくりで大切なのは、「ご家族が新しい家で、どんな暮らしをしたいか」「毎日をどう心地よく過ごしたいか」を深く掘り下げることです。今の家事のやり方で何にストレスを感じているのか、どんな動線なら気持ちよく動けるのか。その答えは、お客様の日常の中にしかないのではないでしょうか。


間取りの設計に入る前には、私たちはご家族の何気ない日常のルーティンや家事のスタイル、そして「理想の暮らし」について、じっくりとお話を伺います。 性能の高さや自然素材の心地よさは前提とした上で、あなたのご家族だけの「暮らしから考える間取り」を考えていきます。


家事動線や間取りでお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
一緒に、ストレスが少なく心地よい暮らしの形を見つけていきましょう。


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