今回は、PHJ勉強会の後編として、愛媛の住宅会社「アーキテクト工房Pure」さんの構造現場も見学させて頂きましたので、そこで感じたことを。

前編はこちら

 

 

あまり詳細は書けませんが、こちらはHEAT20のG2グレードをはるかに上回る高性能住宅。

窓は、ドイツのユニルクス社の木製窓と樹脂窓のトリプルサッシを使われていました。

UNILUX

サッシ枠も国内メーカー製よりも厚く、U値は0.76!

海外のU値の計算方法は、日本よりも厳しい算出基準になっています。

使ってみたいです。

 

勿論、外壁には付加断熱。

ちょうど、塗膜防水工事が終わって、付加断熱工事が始まったところでした。

厚みは100㍉。

 

アーキテクト工房Pureさんは、社員に2名職人さんがいらして、それぞれ断熱工事専門、気密工事専門で仕事をされているそうです。

家の中では、ちょうど断熱工事中で、いろいろなお話もお聞きできました。

 

袋に入っていない裸のロックウールを充填した壁。

美しい仕上がりでした。

 

ヘラを使って、きれいに充填されていました。

凹凸部分も、断熱材をカッターでカットしてすき間なく奥の方まで充填。

袋入りのグラスウールやロックウールでは、こういうところは奥までしっかり充填することが難しいので、断熱欠損となりやすいです。

そして、冬、断熱欠損部分で温度差が生まれ、壁体内結露が起こって木を腐らせる場合がありますので注意です。

 

こちらで使われていたロックウールは高性能タイプなので、見た目よりも全然重たく、簡単には入りません。

私もちょっとさせてもらいましたが、大変です(;^_^A

早くて丁寧に施工されている専門の社員さん、素敵です。

間柱の間の幅よりも数㍉大きめのロックウールを入れていきますので、すき間もなく、ずれ落ちることもありません。

また、ロックウールの密度も高いので、板のような固さもあり、自立しています。

そのため、経年でずれ落ちる心配もありません。

 

2階では、気密シートも貼り終わっていました。

こちらでは、ドイツメーカーの可変透湿気密シートを使われています。

普通の気密シートよりも性能が高く、湿度によって、壁の中を調湿してくれる気密シートです。

海外製は、シートも気密テープもデザイン性が高く、カッコいいですね。

これも使ってみたい!!

 

このような、木が接合する部分のテープ処理も丁寧に施工されていました。

これがなかなか難しいんです。

工事中の現場は、とてもきれいでお施主さまも嬉しいことと思います。

せっかくいい材料を使っても、それを丁寧に、そして正しく施工しないと、本来の性能が出ませんので、やはり現場が一番大事だと改めて痛感しました。

そして、それができる職人さんたちが集まって、それができる仕組みも構築されていて、大変勉強になりました。

正直、羨ましいことばかりでしたが、弊社も1歩づつ前に進んでいこうと思います。

パッシブハウス

 

最後に、前編で書き忘れていて、私も知らなかったことなのですが、ZEHで建てた住宅に住むご家庭の実際のエネルギー消費を調査したそうです。

その結果によると、ZEHで建てても実際には、約半分近くの家庭がゼロエネルギーになっていないそうです。

要は、太陽光発電などで創るエネルギーより、使うエネルギーの方が多い家庭もあったということです。

(もちろん、ゼロエネになっているご家庭もたくさんありますので、誤解のないように。)

原因として、そもそものZEH基準の計算方法の数値が甘いのか、それとも家の温熱性能が弱いのか。

(Ua=0.6ではやはりゼロエネは厳しいのか)。

各家庭ごとに暮らし方も、エネルギーの使い方も違いますので、ひとつの基準でくくること自体が難しいのかもしれませんね。

高性能な設備機器だけでは、なかなか難しい場合もあるということなので、やはり家自体の高性能化も重要だと言えそうです。

iwamatsu

 

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