明日から8月。
気温は35℃越えの予報。
当たり前ですが、毎日暑いです。
弊社のオフィスで仕事をしていると、ひしひしと窓ガラスから熱を感じます。
(ちなみに、シングルガラス・・・)
そして、明日は増築現場の上棟工事!
さて、お客様とお話しているとオール樹脂サッシを希望される方が増えてきた印象がありますが、今日はその樹脂窓にはいっている窓ガラスについて書こうと思います。
Low-eガラスというガラスも新築では一般的になってきましたが、そのガラスには大きく分けて2種類あります。
日射遮蔽型(夏型)と日射取得型(冬型)と呼ばれているガラスです。
(資料:YKKカタログより)
正直、違いが分かりにくいですよね。
共に、ガラス面に特殊加工が施されたガラスなのですが、日射遮蔽型ガラスは文字通り太陽からの日射熱が室内に入るのを軽減する特徴があります。
ということは、夏の室内環境を優先したガラスといえます。
一方、日射取得型ガラスは日射を室内に入れやすい特徴があります。
冬の室内環境を優先したガラスともいえます。
冬、晴れた日中であれば太陽の日差しだけで家の中で暖かく過ごすことも可能です。
(もちろん、その為には窓だけではなく家自体が高性能住宅であることが前提ですが)
実際の数値データを見てみると
日射遮蔽型ガラス↓
日射を32%しか室内に入れません。
夏快適型とも言えそうですね。
日射取得型ガラス↓
日射を58%も入れてくれます。
冬は太陽熱のおかげで暖房費も少なくてすみそうです。
(資料:エクセルシャノンカタログより)
では、どちらを選べばいいのかということですが、これにはいろいろな考え方があります。
また、建築地の周辺環境や土地の向き(方位)、家の外観デザイン(軒の有無)によって選定する必要があると思います。
例えば、東と西面の窓は、夏の朝日や西日からの日射を防ぐために遮蔽ガラスとし、南面は冬の日射優先で取得ガラスにする場合もあります。
(太陽の角度的に朝日と西日は庇では防げませんので。そして南面は庇やシェードで日差しを防ぐ)
また、温暖な香川県ということで夏の暑さを和らげることを優先に、全面とも遮蔽ガラスにすることもあります。
また、全面取得ガラスとし、夏の日差しは庇やすだれ、外付けシェードで防ぐという方法もあります。
(これには、夏に日よけスクリーンの上げ下げをするのが面倒という方もいらっしゃいます)
外付けスクリーン↓
ですので、土地の向きや家のデザイン、建て主さんの性格などをしっかりと考慮して最適なガラスを選ぶのが良いかと考えています。
ガラスのことを詳しく知りたい方は下記リンク先のYKKapさんのサイトを読んでみてください。
ちなみに、我が家は、軒がなく、日よけスクリーンの予算もなかったので、夏優先で全面遮蔽ガラスにしました。
そのおかげもあって、この季節はエアコン1台で過ごせています。
iwamatsu
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