前回ブログの続きで、APWフォーラムです。
今回は、住まい環境プランニング古川さんの講演【施工(現場での工事)から考える高性能住宅】から。
古川さんは、断熱、気密、結露のスペシャリストの方です。
実は、弊社も加盟しているTSEグループの勉強会でも、昨年いろいろと勉強させていただきました。
今回のお話で印象に残ったことを私なりにまとめてみますと、
◆高性能住宅の建築において、無知は罪。
省いてはいけない工事、なぜそうするのか、
知らずに間違った施工をしない。
◆建てる時の天候、工事をする人によって施工
精度が変わらないことが重要。
逆に考えると、同じ材料、建材を使っても、
条件によっては計画通りの性能にならない
可能性がある。
(例えば、同じ食材で料理しても、コック
さんと料理の素人が作るのでは、当然、
味は変わる。)
◆高性能住宅を建てるための原理原則、知識
をきちんと理解すること。
(料理の勉強をして知識をつければ、おい
しい料理を作ることができる)
◆断熱層、防湿層、防風層を連結(つなげる
こと)させることが重要。
できる限り、欠損させない。
◆断熱、気密、換気、冷暖房の4つのバランス。
◆燃費(省エネ)より、室内の不快をなくすこ
とが優先(あつい、さむい、匂い)。
(例えば、車の場合、燃費がよくても、座席
の座り心地が悪かったり、車内が匂うと不快
になる)
◆住宅の高断熱高気密化に伴って、初期型結露
とカビ被害の相談が増えてきている。
それを防ぐために、できるだけ木を濡らさな
い。また、養生を丁寧に行う。
◆正しい施工で、住まい手の快適性を実現させ
ることが一番の目的。
家は手段でしかない、その家で暮らす豊かさ、
無感になれる(暑い、寒いの不快を感じない
)空間をお客様に届ける。
今回の内容は、工事業者向けの講演の為、お客さんには難しい内容で申し訳ありませんが、非常に大事なことです。
我々もまだまだですので、学んで、精進していかないといけません。
iwamatsu
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