暑さと湿度ともに高くなってきて、
不快感を感じる季節。
これからの季節は、通風だけでは厳しいので、
エアコンは必要不可欠です。
今回は、そんなエアコンの選び方・買い方に
ついて【ホントは安いエコハウス】を参考に
書かせて頂きます。
まず、エアコンを購入する際には
畳数や価格を注視すると思いますが、
カタログやチラシに記載されている畳数は
あまり参考になりません。
その理由は、
表示されている目安畳数は
1964年(約54年前)に制定されてから
一度も変わっていないから。
しかも、
当時の断熱材が入っていない無断熱住宅に
合わせて決められている為
現在の住宅性能に合っていないのです。
詳細については、
以前のブログで書かせて頂きました。↓
(エアコンの冷気が嫌いな人が多い理由
についても書いています。)
では、どんなエアコンを選べばいいのか?
答えは、
効率のいい(燃費のいい)エアコンを
選ぶこと。
同じ畳数、同価格帯でも、
機種によって冷暖房の効率が違います。
要は、同じ電気を使っても
1の電気を3倍にしかできない機種
(低効率)もあれば
1の電気を5倍にして冷暖房できる機種
(高効率)もあるということです。
買うなら、高効率の機種がいいですよね。
価格は高効率の方が若干高いですが
10年以上使うエアコンですので、長い目で見る
と費用対効果も高効率の方が良くなります。
そして、効率の良し悪しの指標となるのが
APF(通年エネルギー消費効率)という数値
です。
この数値は、カタログやチラシにも記載
されています。
数値が高いほど効率が良いということなる
のですが
このAPFが6以上のエアコンをおススメします。
これは、住宅の性能や持ち家/賃貸に関係なく
言えることです。
その上で、
高性能住宅(HEAT20G2レベル)の場合は
約40坪ほどの住宅だと16畳用エアコン1台
(8畳用エアコンなら2台)で室内全体を
快適に保つことができます。
これは、吹き抜けを設けたり、
昼間室内のドアを
開けておいたりして、
家中に空気が循環できるように
していれば十分実現可能です。
また、書籍では、メーカー全社において
200Vの14畳用のエアコンが
圧倒的にコストパフォーマンスが高い傾向にあると書かれています。
そして、エアコンの使い方ですが、
普通は、外出時に切って、帰ってきたら入れたり
という間欠運転(人がいる時だけ)ですよね。
えー!?と思うかもしれませんが、
書籍では、性能の高い住宅の場合は、
連続運転
(24時間人がいてもいなくても付けっぱなし)
を推奨しています。
これは、自動車で例えるとずーっと60キロの
定速5速運転している状態になります。
エアコンを付けたり切ったりを頻繁に行うと
切るとだんだん室温が上昇
(せっかく冷やした熱が逃げていく)
→暑いので入れる
(またエネルギーをたくさん使って初めから冷やし直し)
→外出するので切る
(また、・・・の繰り返し)
これでは、エネルギーをたくさん使うことに
なってしまいます。
室温が高い状態から冷房運転を開始すると
初めの1時間くらいはフルパワーで稼働する
必要があるそうです。
自動車で言うと、
渋滞で停止や発進を繰り返している
ようなことと同じです。
これでは、
燃費(効率)が下がってしまいますよね。
また、意外かもしれませんが、
冷房費は暖房費よりもはるかに安いです。
我が家でも、昨年エアコン1台の連続運転
(基本27℃設定)をやってみましたが
光熱費は毎月、全部で1万円以下。
家の中もずっと適温で快適
もちろん湿気のシメジメ感も少ない。
夜中に寝苦しくて目が覚めることも
なくなりました。
そして、家に帰ってきて玄関を開けた時に
モワァ~としていないのがうれしいです。
正直、引っ越し前のアパート暮らしの生活から
劇的に温熱環境が変わってびっくりしました。
ちなみに、今年も数日前から連続運転中です。
2階吹き抜け部分のエアコンで
家全体を冷房しています。
今年のエアコン選びの参考にしていただける
と幸いです。
iwamatsu
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