昨日は、着工を控えているお客さまと一緒にショールームへ行ってキッチンや浴室を見てきました。
色やデザイン、機能などが多種多様なので迷ってしまいますが、毎日使うものなので大切ですね。
お料理が楽しくなるキッチン、一日の疲れを癒してくれるお風呂!(^^)!
O様、M様お疲れさまでした。
さて、昨日の断熱材についての続きです。
一昨日、新規のお客様から「年月と共に下にずれてきませんか? 湿気でカビませんか?」というご質問を頂きました。
①経年でのずれ、すき間
これは、グラスウールに限ったことではありませんが、高性能は裸グラスウールの場合、繊維の密度が高くしっかりとした繊維のかたまりのため、経年のずれは起こりにくいです。
また、タイプによっては自立できるほどの強度があるものもあります。
施工面では、柱・間柱にぴっちりと充填(気持ちややきつめに充填)することで、経年で木材が痩せても断熱欠損が少ない。
(※木造の場合、経年で必ず柱などが乾燥するため若干、木がやせます。)
②カビ
これも、他の断熱材にも言えることですが、内部結露(壁体内結露)が原因です。
特に冬場は室内の湿気が壁の中に移動して、湿気が水分に変化する露点温度に達する壁の中で結露が起こり、カビが発生するということです。
これを防ぐためには、湿気を通さない防湿層(気密層)を確保することが一番重要になってきます。
袋入りグラスの場合、袋のフィルムが気密層の役割とされていましたが、どうしても1枚1枚の断熱材のジョイントが多くできてしまう為、きちんとした気密層(防湿層)を取ることは厳しいと思われます。
現在は、室内側に気密シートで気密層をとることで防ぐことができます。
さらに、先貼りシート施工をすることで防湿層を連続させることができるので安心です。
そして、断熱気密工事後に現場での気密測定をすることで、きちんと気密工事ができているかどうか確認をするとよりいいです。
目安としては、C値=1以下と言われています。
よくお話させていただくのですが、結局は「断熱材の〇〇は良い。〇〇は悪い。」ということではないのではないでしょうか。
それぞれに一長一短があり、断熱材の特性に合わせた最適な施工をすることが大切だと思います。
↓以前のブログです。
ご予算に余裕があるなら、セルロースファイバーやウッドファイバーを採用してもいいかと思いますし、
限られたご予算で性能を高めるのであれば、高性能グラスウールを丁寧に施工することで実現できます。
ですので、私も裸グラスウールが一番いいとは言えません。
いろいろな条件によってベストな選択ができればいいのでないかと思っています。
一長一短を分かった上で、判断されてはいかかでしょうか。