本日、設計契約を結ばせていただきました。
これから、工事着工に向けて細部をさらに煮詰めていきます。
O様、今後ともよろしくお願いいたします(^^♪
さて、今日はエアコンのお話を。
皆さん、エアコンに対してどんなイメージをお持ちでしょうか?
・エアコンの風が苦手。
・部屋が乾燥する。
・電気代がかかる。
・冷房が嫌い。
など、エアコンを嫌う意見もちらほら聞きます。
そんなエアコンですが、視点を日本から世界に向けてみると、日本のエアコンは世界トップレベルの高性能設備です。
価格も5万円台からとリーズナブルです。
事実、エアコンは暖房・冷房・除湿において、他のいろんな機器よりも光熱費が安くあがるというデータもあります。
では、なぜ上記のような意見が生まれるのでしょうか。
結論から言うと、【日本の多くの住宅の断熱や気密の性能が低いから】というのが理由の一つです。
熱というのは、暖かい空気は上へ移動し、冷たい空気は下へという性質を持っています。
(冬、上の方ばかり暖かくて床が冷たいとか。夏、2階に上がると蒸し風呂のように暑いという経験ってありますよね。)
冬、エアコンの暖気は上へいこうとします。気密性能が悪い場合、その暖気は天井のすき間から外へ逃げていってしまいます。
一般的にエアコンは、天井に近い位置に設するため、暖気が人間に触れることなく上へあがろうとします。
それでも、暖めようと頑張るため風量も強くなり、その結果、【エアコンの風が苦手】となるようです。
逆に、ヒーターは床に置いて下から温風を吹き出すため人に触れやすく強い風量も必要ないので、ヒーターの方が暖かいとなります。
さらに、天井から空気が逃げた分だけ、下から(床下から)外の冷気を引き込んできます。
そして、暖房を強めれば強めるほど冷気の引き込みは強くなります。
こうなると、性能の低い家は、エアコン入れて、コタツも付けて、さらに電気カーペットも付けないと温まらない!となってしまいます。
こういったことを解決するには、お家の断熱と気密性能を高くすることが一つの方法となります。
・熱伝導率の高い断熱材を使用する。
・気密を良くして、すき間を減らす。
・性能の高い窓を使用する。
・気流止めの処置を行い、壁の中で空気が動かないようにする。
・上記の性能がきちんと発揮できるよう、現場での丁寧な施工。
そうすることで、家の中を6~8畳用エアコン1~2台で快適な温度に保つことができるようになります。
(↑性能値によって異なりますので、詳しくは住宅会社さんに確認してください。)
そして、風量も【弱】や【静】くらいの運転で、設定温度になると自動で運転を停止してくれます。
ということは、LDKが広くても29畳用の価格の高いエアコンを買う必要はなくなりそうです。
さらに10年後、買い替えするときも費用が安く抑えられます。
家電量販店に行くと、必ず実際の畳数より大きめのエアコンにしましょうと言われます。
これは、後からエアコンが効かないというクレーム防止のためかと思いますが、それぞれのお客様の家の断熱気密性能も分からないので、電気屋さんもきちんと提案できないのではないでしょうか。
そもそも、チラシやカタログに記載されている【畳数の目安】。
実は、1964年に制定されてから一度も変わっていないのです。
しかも、この基準は50年前の当時の断熱材が入っていない無断熱住宅に合わせて表示されています。
でも、エアコンの燃費は大幅に向上しています。
そう考えると新築に関して言えば、本当に最適なエアコンを選べていない方もいらっしゃる可能性がありそうです。
次世代省エネ基準のお家でも、記載の畳数より小さな能力でまかなえそうです。
実際には、そんなに高いエアコンは必要ないけど、分からないから念のために高い機種を買っているという状況です。
30畳用とかだと20万~30万円。
6畳用だと5万円台から・・・。
価格差が大きいです(;^_^A
エアコンは本当に奥が深いです。
エアコンにご興味ある方は、書籍【ホントは安いエコハウス】を読んでみることをおススメします。
また昨年、電力中央研究所からエアコン選びを支援してくれる無料ツールが発表されました。
よかったら、見てみてください。
もうすぐ、春が来てエアコンを使わない季節が来るのにこんなお話で(-_-;)
よろしければ、家づくりのご参考になさってください。
iwa
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