【三谷町の家】
気密測定を行いました。
といっても、今回の測定は仮です。
検証のための測定といいますか・・・。
通常の気密測定は、家の中の断熱材が入って、その内側に気密シートを張った後で測定をします。
こんな状態の時ですね↓↓
ただ、今回はあえて外部側(屋外側)のボード気密施工が完了した状態で測定しました。
(ボード気密:外壁に耐力壁として張る面材で気密を取る施工方法 ↓)
(写真:満濃の平屋)
さらに、その上から透湿防水シートを張った状態です。
シートが重なるジョイント部は、専用の両面テープでしっかりとつなぎ留めます。
その為、室内側はまだ断熱材も入っていない、こんな状態です。
(電気配線や給排水配管は引き込み済み)
なぜ、この状態で測定したかというと、外壁側でどれほど気密がとれているかを調べるためです。
ですので、室内の断熱気密工事が終わったら、もう一度、正式に測定をします。
測定士の中野さんもこれまで、この状態では測定したことはないそうで、みんな興味津々。
結果の方は、C値=0.3。
この段階で、0.3という数値が出たので良かったです。
家全体で、約6㎝角のすき間ということです。
気密施工をしていない新築住宅が、C値=2とか3と言われていますので、その10分の1ほどですね。
このことから、外壁側でも、気密が取れていることが分かりました。
気密が良ければ、冬も暖かく、省エネで過ごせます!
これからの季節にピッタリです(^^♪
ただし、だからといって、室内側に気密シートがいらないという訳ではありません。
断熱材に湿気を通しやすい裸グラスウール等を使う場合は、内部結露を防ぐためにシートを張った方が賢明です。
特に、これからの寒い季節は、その内部結露リスクが高まります。
外がめっちゃ寒くて、家の中では暖房ガンガンで暖かいという環境になりますから。
その結果、温度差が大きくなり、結露が発生しやすい環境になります。
つまり、冬の窓ガラスの結露と同じことが、壁の中で起こるかもしれないということ。
その為、弊社の場合は、基本的に気密は外壁側でとり、内側は防湿層の役割という考えです。
そして、シートには、季節によって可変する調湿気密シートを使っています。
これにより、冬期の防湿・夏期の透湿を可能にし、構造躯体内の湿気を適切に維持することができます。
その結果、内部結露を防ぎ、耐久性が高く長持ちすると考えています。
夏と冬では、室内と屋外で温度と湿度が異なる為、壁の断面構成をきちんと考えての工事をおススメします。
内部結露(壁の中で結露する)は、目に見えないので怖いです。
ここまで必要ないと言われるかもしれませんが、弊社の場合はこういう方法をとっております。
(資料:日経ホームビルダーより)
また、一言に結露といっても、初期型結露、夏型結露、冬型結露といろいろなタイプがあります。
なんだか、難しそうな話になってきましたね(-_-;)
(資料:SuiSui分かる結露の本より)
話が長くなりましたが、今回は外壁側の気密に問題がないことが分かって良かったです。
これから、引き続き、室内の断熱気密工事を進めてまいります。
あと、こちらの現場で構造見学会を予定しております。
12月17日の週ぐらいで予定しておりますが、詳細は決まり次第、ブログとサイトにてお知らせいたします。
年の瀬も近いので、あまり来られないかなぁ~。
iwamatsu
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