【満濃の平屋】です。
先日、お施主様と一緒に外部木部の塗装を行いました。
塗装することで、木が長持ちするだけでなく、外観の印象的にもいい感じになります。
寒い中、お疲れさまでした。
さて、TV番組【カンブリア宮殿】にダウンジャケットを作っているデサントさんが出演されていました。
私は、家の断熱や気密のお話をする時には、よくダウンジャケットに例えてお伝えをします。
ダウン表面のナイロン生地が気密の役割を果たし、中の羽毛が断熱材と同じ役割り。
恥ずかしながら、ファッションにうとい私ですが、デサントさんのこだわりのダウンジャケット作りの様子をみて、家の性能との共通点をいくつか感じました。
デサントさんの水沢ダウンという商品は、一般的なダウンと比較すると機能性が高く、とても軽くて暖かいのだそうです。
そして、羽毛は濡れると保温性が低下するという弱点を改善するために、縫い目のない仕上がりにしているとのこと。
縫い目があると、雨などで濡れた時に、糸の縫い目から水分が入って、中の羽毛が濡れて性能が低下するそうです。
(出典:水沢ダウンHPより)
【濡れると性能が低下する】 これは、家の断熱材と共通の弱点です。
それを防ぐ為にいろいろな対策があろうかと思いますが、弊社の場合は、濡らさない為に、内部結露をさせない断面構成にしています。
そして、工事中は極力雨に濡らさず、養生をきちんとするという対策を取っています。
また、上のサーモグラフィ写真も興味深いです。
左側の水沢ダウンの方は、家で言うところの、ヒートブリッジ(熱橋)が少なく、逃げる熱が少ないことが分かります。
だから、より暖かいのですね。納得です!
これも、家でいうと、断熱材をすき間なく、奥までしっかりと入れて、さらに外側に付加断熱をしてしっかりと包み込みヒートブリッジをなくす施工と似ています。
そして、それらの高い機能性を実現するための作業工程も、普通のダウンジャケット製作の4倍もかかるのだそうです。
同じく、性能の高い住宅も、工事期間は一般住宅よりも時間がかかります。
最後に、普通の商品と比べると価格が高い。
これも高性能住宅と同じですね (;’∀’)
でも、このダウンジャケットがよく売れているそうです。
私も欲しくなりました。
そして、家の場合、高性能と言っても、いろいろなレベルがあります。
下表の数値が低いほど、高性能ということになります。
オレンジ〇の数値だけでは、分かりにくいと思いますので、グリーン〇の温度(朝の無暖房時の温度)を見ると分かりやすいと思います。
前回のブログでも書いた、2020年に義務化予定の目安温度は、冬の室温が約8℃です。
正直、8℃って寒くないですか?
実は、義務化予定の基準は、それほど高い基準ではないことが分かります。
建てるなら、HEAT20G2基準以上を目安にされるのがいいかと考えています。
さらに、トリプルサッシ+付加断熱までされると、朝の無暖房状態でも15℃以下になることは少ないかと思います。
ちなみに、イギリスでは寒い家(性能の低い家)に住んでいる方は、病気になる可能性が高まるということで、保険料が高くなるそうです(;^_^A
低温は万病の元!
これは、イギリスに限らず、世界の常識のようです。
P.S.
前回の【2020年省エネ基準義務化見送り!?】については、日本エネルギーパス協会 代表理事の今泉さんが、この問題について検証されています。
最後になりましたが、今年一年ありがとうございました。
恐れ入りますが、12/29~1/6まで、年末年始休暇とさせていただきます。
皆さま、よいお年を!
iwamatsu
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